ストーリーのまとめ どんな話?
こち亀コミックス122巻に収録されている麗子が主役の回「あの夏の思い出・・・」についてのまとめ記事です。
ふとしたきっかけで目にした風景から思い出探しに出かけることになった麗子&両さん&リカ。
思い出探しの結果思いがけない結末が描かれるほのぼのストーリーとなっています。
ストーリー詳細
起:懐かしい風景を感じ実際に思い出探しに
派出所で談笑しているところからストーリーは始まります。
雑誌に出ていた風景をみてここに行ったことがあるという麗子。
麗子は幼少期は海外で過ごし、日本のこんな田舎とは無縁と言われますが確実に行ったことがあるとのこと。
両さんを強引に誘ってこの思い出の場所を探すために、田舎に行ってみることに。
田舎出身の交通課所属のリカを誘って思い出探訪に出かけることになった。
承:両さん&リカと田舎へGo
実際の風景の場所につくと当時の思い出が蘇る麗子。
当時絵画を小学校に寄贈するために向かっている途中にタイヤパンクして立ち往生したときの風景だったようだ。
絵画を届けた先の小学校がどこにあるかまでは覚えていないが、心当たりがある小学校へ片っ端から行ってみることに。
途中田舎ながらの単調な田圃道をぶつくさいいながら歩く両さんをよそ目に思い出の小学校を目指す麗子。
幼少期から都会に暮らし便利な生活に慣れている麗子はなれない田舎での日々を楽しんでいるようだ。
転:思い出の麗子が届けた絵画の行方は?
絵画の場所を探す面々。
そもそもその絵画は麗子の祖母が知り合いの女流画家が描き、作者本人の意思もあって日本に寄贈されることになったとのこと。
戦争で写真が焼けてしまい麗子自身も祖母の顔が不確かだそうだ。
最終的に寄贈先の小学校を見つけるも結局その絵画はどこかに寄付されたことが分かる。
諦めて帰ろうとする面々に、小学校の校長が寄贈先の美術館を調べてくれて車で送ってくれることに。
美術館では、当時寄贈したことを覚えてくれている警備員さんがその絵画の元へ案内してくれる。
結:思い出の風景がきっかけの絵画の謎とは?
その絵を見る麗子。
ちょっと麗子に似ていないかと気づく両さん。
描かれている女性のカメオは麗子が身につけているものと同じものだった。
祖母から譲り受けた形見だと言う麗子、絵画の裏のサインには「D・A(ダニエル・アルベーヌ)」麗子の祖母がモデルとなっている絵画であった。
女流画家は子宝に恵まれず、麗子の祖母が時たま遊びに行っていたそうだ。
やはり来てよかったという麗子。
田舎道を帰る面々でストーリーは終わる。
麗子の家族が分かるほのぼのストーリー感想
ギャグ要素は多くなく、麗子の小学生時代の思い出を田舎の風景とともに振り返る一話となっている。
麗子の家族、祖母が間接的に登場し、麗子の家族が分かるストーリーとなっている。
こういったほのぼのストーリーは、こち亀全体でもそれほど多くはない。
初期ではまれにあるが、中期から後期にかけてはかなり少なくなっており貴重な回だしその主人公として麗子が採用されている点がポイントだ。
麗子は実質的なこち亀のヒロインであり、主人公である両さんとの関係性が時たま話題になる。
そんなメインヒロインの内面や家族構成にクローズアップした作品と言える。
まとめ
麗子の夏の幼少期の思い出が描かれている回。
田舎の描写もとても匠で読者もなんとなくノスタルジーな気持ちになる名作回と言えると思う。